
もぐもぐ羊
@sleep_sheep
2025年8月19日

1945,鉄原
イ・ヒョン,
仲村修(解説),
桂川潤(装丁),
梁玉順,
金明和(装画・挿絵)
読み始めた
この本を読みはじめたのは8/15で、そのちょうど80年前から物語ははじまる(正確にはその前夜)
日本の敗戦で解放された朝鮮半島の鉄原は38度線の少し北に位置していて、解放と同時に「親日」だった地主たちは財産を持って京城(現在のソウル)共産主義者やロシア兵が入ってきていた。
やっと解放されたのに米露の分割統治により勝手に引かれた線で分断され、1950年には朝鮮戦争に突入する。
それまでの1945、1946、1947の3年間を描いていて、今1946年の後半を読んでいる。
ボリューム的には1946年が大きい。
この本はヤングアダルト小説なので主人公たちは10代半ばの少年少女だが、それぞれが理知的で自分の意思を持っていてとても大人びている。
日本が残した大きな傷痕から回復するための日々のはずが戦争に向かっていることは歴史を知って読んでいる者としては胸が痛い。
続編もあるので彼らが生きて大人になって、できれば幸せになっていてほしいと思う。









