
つたゐ
@tutai_k
2025年8月20日

読み終わった
最近クマと人間の衝突が多くて、クマがとにかく悪様に言われるか、「殺すか殺さないか」という話しか出てこないなーと思ってたところで、クマと山で出会ったらどうするかというヤマケイのYouTubeで解説をしていた研究者の本を読んでみることにした!
クマの研究をしているひとたちは、いろんな人間とクマの衝突でコメントを求められるけど、「クマについて知って欲しい」と必ず言っているなあという印象もあって、クマのこと知りたいなーと思っていた。
わたしはもともと星野道夫が好きでヒグマの写真を撮りたくてカメラを始めたんですが、コロナとかで計画が頓挫し続けてるうちに鳥撮るようになってて…クマにはすごく興味があったんだよね。
読んで思ったのは、「クマって面白い!」っていうことだった。クマは冬眠する生き物だけど、別にそれは寒さに弱いわけではなくて食べ物がなくなるからそんなら寝ちゃうか!みたいな感じらしく、行き倒れるみたいに冬眠したり、穴に頭を突っ込んでお尻だけ出して冬眠したりとかすることもあるんだって。
ツキノワグマは絶滅危惧種で、なので本来は保全や導入が必要な地域もあるけど、やっぱりその「理解」を周辺住人にしてもらうのが難しいこととかも、興味深いトピックだった。
トキやコウノトリのような無害(?)な生き物なら再導入もしやすいけど、クマとかオオカミを環境の保全や調整として保護したり、増やそうとしたり、再導入したり、というのはかなり抵抗がある問題で。それらについても丁寧に書かれているところがよかった。
わたしはなんかもう最終的には「人間が一切立ち入らない場所/動物たちの場所」をつくる、自然に「返す」という方法がいいんじゃないのかなあと思うけど、これは専門家ではない一個人の素人の考えなので…。
ほかにも、台湾や韓国などのクマ事情や、国内外のクマ研究者たちのこと(女性研究者についてはトピックがある)など、広い範囲で「クマ」とクマを取り巻く人を知れる本だった!いい入門書に出会えたなーって感じ!
巻末には参考書もついてて、次に何読むか迷っちゃうね。
でも次のクマ関連の本は『クマになったわたし』という本がひかえています。これはクマに顔をかじられてしまったひとの手記…なのかな。



