まいける "陽だまりのひと" 2025年8月21日

陽だまりのひと
やはり藤岡陽子さんは裏切らない。 小さな法律事務所の芳川弁護士と事務員涼子。 依頼人に寄り添い、そして時には踏み込んで最善の道を探っていく。 芳川弁護士の、じわじわ滲み出してくる正義感は、いぶし銀の輝き。事務員の枠を超えてフォローする涼子もいい。 結婚間近で婚約破棄された女性、母親の交通事故で高校を退学する決意をするサッカー少年など読んでいるだけで辛くなるが、二人が希望の光を灯してくれる。 藤岡陽子さんの小説は華やかではないけど、深く、そして温かい。
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