ブックねこ "歳月がくれるもの まいにち、..." 2025年8月22日

歳月がくれるもの まいにち、ごきげんさん
胸に突き刺さることばがいくつもあった。 「しくじった時は『また次もあるし!』と言ってごらん。『いつもこんなんと違うし!』」 「素直がいちばん。そうして自分のいいところをちゃんと知ってる、そういう女の人になって欲しい。」 そしてドキッとさせられたのは、 「気心の知れた相手とだけつきあっているようでは、人間、性根がつきません」 という一文。心の奥を射抜かれたようだった。性根つける必要がもうないかも…と惑う中年だけども、人間的な強さと深み、自分の芯が欲しい…。 やっぱりこういう言葉を届けてくれる田辺さんが好きだ。 真冬の大阪へ田辺聖子文学館を訪ねたことも、私にとって大きな経験だった。 書斎の再現展示を前にしたとき、目の前がぱっと明るくなるような…。まるで田辺さんの存在がすぐそばにあるようで、嬉しくてたまらなかった。 女の子はー女とはーと、言及しにくい時代ではあるけれど、それでも「女の人のしなやかさ」は大切だと、今も強く思う。 ムダに考え過ぎて、ひとりで疲れてしまう私はこの言葉を心に置いて、今日も過ごす。 「女の子はね、あんまり頑張りすぎない方がええねん。あっさりした方がいい。」
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