
水規
@aqua3710
2025年8月22日

烏衣の華 2
春野薫久,
白川紺子
読み終わった
依頼主を守るために香炉に取り憑いていた幽鬼を無理矢理祓ってしまった月季。しかし今際の際に見た、胸をかき乱す悲哀に満ちた表情が忘れられなくなってしまう。香炉の出所を探り、幽鬼の阿祥の住んでいた所を訪ねると、孤独な生活が明らかになる。人を呪うには理由があり、悲しみの連鎖があるのだなと思った。月季は巫術士にしては優しいのかもしれない。事件が解決したかに見えて帝からの呼び出しに、何かもっと深いモノが待ち構えているような終わり方だった。
