
いなだ易
@penpenbros
2025年8月23日

シン・日本経済入門
藤井彰夫
読み終わった
日経新聞論説委員長による平成以降の日本経済総括、体感が裏づけられる感覚。バブル以降の悪戦苦闘の歴史。日経新聞の現場寄りかつ俯瞰的なまなざし(そして楽観主義←とても重要)。これまで雰囲気でしか理解してなかった金融政策の流れを追えて良かった。
それにしても、第4次産業革命を経た未来の「20××年磯野家」の家庭観が昭和そのままなのが味わい深すぎてずっこけた(2021年の本とはいえ)そんなことあるかーい。いや、確かに、日経を熱心に読む階層ではそんなこともあるかあ…。そんな家庭モデルは我々世代でますますレガシー化しており違和感しかない。
未来志向の話題では、国際経済における日本の立ち回りの展望(ソフトパワーによる国際協調への役割発揮)の力強さに対して、国内の少子高齢化への提言は具体性が乏しい印象で、閉塞の背後にあるものを考えてしまう。