
わらびもち
@CitrusRetic_9
2025年8月23日

読み終わった
最近個人的にハマったコンテンツが、ゲーム『都市伝説解体センター』と円城さんの小説『コード・ブッダ』だったのだが、この本はちょうどどちらの要素も含む内容で、また私は大学で心理学専攻だったこともあり、かなり興味深く読んだ。
科学と宗教の関係については、少し前に『科学者はなぜ神を信じるのか』を読んだこともあり、個人的に興味のあるテーマ。
信仰の対象は違えど「神仏の御業を理解・証明するために科学を利用する」という初期状態が共通しているのは面白い。
神秘的な現象を科学に基づいた現象として「解体」しようとする試みが色々あったということは興味深く、本来長い時間をかけて修行をしてやっと得られる能力を「催眠術・薬物の力を借りて手っ取り早くおんなじ状態になろう!」という考えがあったというのも面白かった。
これからはコスパ・タイパの時代だし、本来悟りに至るための修行の一環であったはずのものが宗教を離れて「インスタントな現世利益」を追求するためのツールになる、という傾向は形を変えて加速するんだろうなと思う(本の終盤にも出て来たが、瞑想・マインドフルネスとかはすでにそうなっているよね)。