
渡辺洋介
@yskw0514
2025年8月25日

ダークネス
桐野夏生
読み終わった
前作「ダーク」から20余年、新聞広告で完結していたと思っていた「村野ミロ」シリーズ
が、まさかの続編かつシリーズ最終章を確認した時の嬉しさと言ったら。
物語の持つ力はもちろんだけど20余年の歳月の重みというのが
大きいのだろう。
読み進めていく毎に遠い記憶の糸を手繰り寄せていく感じと変わらずの登場人物全員悪人的なろくでなさが最高だった。
「ダーク」は文庫化の時だっただろうか
当時の営業先である「東京ランダムウォーク赤坂店」の店長に
今回は全く救いがなく戸惑ったけど面白いよとお薦めされた記憶も蘇ってきた。
「水の眠り 灰の夢」の渋さが光った村野善三がまさかあんなことになるとは。
そして本作読後に改めて「村野ミロ」シリーズを本棚から発掘して
読み耽っている次第だ。



