
記憶の本棚
@kioku-no-hondana
2025年8月26日

オリジン 下
ダン・ブラウン,
越前敏弥
読み終わった
人類が長い間繰り返してきた対立、
「宗教vs科学」、「神vs進化論」がテーマ。
展開が面白すぎて、一日で一気読みでした。
*生命の起源に関する有力な仮説の一つで、太古の地球の海(原始海洋)が、有機分子で満たされた原始スープのような状態であり、そこから生命が誕生したとする、ユーリー・ミラーの「原始スープ説」
*秩序あるものは、秩序がなくなる方向にしか動かないという「エントロピー増大の法則」
*人間と技術が融合し、新しい生命となる「テクニウム」
など、科学や物理の面白い話がたくさんだった。
また、AIが自己改善を繰り返し、人間の知能を超える転換点に到達する「シンギュラリティ」や、AIが与えられた目的のために“サブ目的”として人に危害を加える可能性があるのではないかというシナリオが、近い将来現実に起こり得るかもしれないと思うとかなり怖かった。
これまでの歴史の中で、宗教が科学の発展を阻止してきたわけだが、今日においての倫理観を壊しかねないほどの凄まじい科学の発展の中で、倫理観や道徳心を維持してくれているのもまた宗教なんだと、宗教と科学の関係について考えさせられた。
