
いっちー
@icchii317
2025年8月27日

洟をたらした神
吉野せい
吉野せいさんの生き方がとても格好良い。
「この空の下で、この雲の変化する風景の中で、朽ちはてる今日まで私はあまり迷いもなかった。それは、さんらんたる王者の椅子の豪華さにほこり高くもたれるよりも、地辺でなし終えたやすらぎだけを、畑に、雲に、風に、すり切れた野良着の袖口から突き出したかたい皺だらけの自分の黒い手に、衒いなくしかと感じているからかも知れない。(『私は百姓女』より)
「私自身の生涯を農業に投じたことも、いわば自分がすべてへの食いつめからであった」というところはちょっと文意が掴み切れなかった

