遅筆マン "ヤシキガミ団地調査録" 2025年8月28日

ヤシキガミ団地調査録
同作者の「偽葬家の一族」でもおもったけど、序盤の展開の作品強度がかなり低くて中盤から原稿がちゃんとしていく手触りがある ネタを思いついてすぐ書き始めるとこの手の原稿になる気がする 思いついた展開にすぐ接続してアイデアを形にするためだけに物語が最短ルートを通っていくから色んなところがスカスカになってるな〜、みたいな 読み口がpixiv漫画とかSNS4コマみたいなのに近い(アレもアイデア一点突破で、そのワンアイデア以外に広がりないから) 作品世界もキャラもハリボテっぽいというか web作家ならではの読み口 キャラクターも設定2、3行しかない状態で書き始めてる感が強くて主人公と相棒が「行方不明になった主人公の父親」というキーパーソンを仲介にして繋がってる、という柱以外は薄味だから、とにかく父親に関する匂わせを連打する 「そういうとこまで父親に似てるんだ」「嫌なところばっかり似てるね」に類する文章何回読んだかわからん 知らんおっさんの話ばっかしてる若者男性2人の図、なかなか不気味なものがある とはいえ設定のアイデアは面白いし、なんだかんだ中盤以降はアイデア部分以外も強度がちゃんとしていくから面白かった……よな?みたいなとこに着地してる ただ個人的にはプロットちゃんと練ってから書いたほうが如実にクオリティ高くなるタイプの人だなーと(というかそれ以外の人あんまいなそう) 原作?ありきの「きさらぎ異聞」は流石に打ち合わせちゃんとしてプロット提出ノックをやったのか序盤から作品強度高かったので
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved