
にゃもたす
@nyamotas
2025年8月28日

もう興味がないと離婚された令嬢の意外と楽しい新生活
さびのぶち,
和泉杏花
読み終わった
小説
コミックシーモア
コミックス版の冒頭2話を読んで面白そうだったのでまずは原作から…と小説版を購入。
孤独を拗らせた不憫男子がヒロインの包容力や暖かさにズブズブに沼っていく話、だ〜〜〜いすき。ミステリー要素が散りばめられていたのも面白かった。
ただ…………
ナンバリングが無かったので一冊で完結するものだと思ってワクワクしながら読み進めていたら、まさかの続きものだった。たま〜にそういう本あるけど、一巻って書いておいてほしい。
主人公に隠された秘密も、新しい恋の行方も、主人公を追放したせいで雲行きが怪しくなっていく故郷も、全部ふわっと謎に包まれたまま終了。う、うそだろ…と愕然としながら続刊の情報を探すも、とくになし。
何でだろうと思ってさらに調べたところ、作者さんはコミックス版の「原案」を担当したので漫画連載のほうが先で、人気作品になったゆえに後から小説版が発行されたっぽい。
続きが読みたいならまずはコミックス版で!ってことかあ。そういうパターン初めて見た。
(ネタバレ感想)
ヴェラとアラン、2人の関係が少しずつゆっくり育まれて恋が芽生えたりなんだりする様子は微笑ましいものの、穏やかな日常を示すための"家中のからくり"に対してのやり取りはちょっとクドい。それもう3回は聞いたよ、と思った。
皇太子妃になるためにずーっと勉強してきた貴族のお嬢様が突然ポイっと町外れのボロ屋敷に追いやられて、掃除はまだかろうじて出来るとしても料理なんか出来るのか…?という疑問も。なんなら風呂も洗濯も急に自力でやるの無理では。
王城から結構離れているであろう端の町まで、ヴェラの様子を見るため皇太子が徒歩で移動していたっぽいのも驚いた。徒歩…しんどくない…!?もしかするとすごく小さい国のお話なのかもなあ、とも思った。
アランの渾身の告白シーンで盛り上がりフゥ〜〜↑ってところで挿し絵が小説描写とちょっと違っていたのも「ん!?」と一瞬止まって、ページ戻して読み返した。流れが悪くなっちゃうので描写と差異がないものを描いてほしい。
ところどころツッコミどころのある作品だけども、大筋の話は好き。続刊楽しみにしてる。
