ばぶちゃん "青木きららのちょっとした冒険" 2025年5月6日

青木きららのちょっとした冒険
父が図書館で借りた本からサラッと読めそうで手に取った。 可愛い見た目で中身は柔らかい文章ながら鋭い。装丁からとっつきやすくて明るい物語を期待したことが、本文の「主人公の周りの人が服やアクセや化粧が好きで好きである彼女を勝手に恋愛と結婚に憧れる異性愛者とすること」とリンクしている気がして、それを読後に気付いて面白かった。私も人からの印象と実際の性格のギャップに苦戦することがあるけど、同じことをしてるなあと思った。 短編集なので話によってさまざまな境遇の人が出てきつつ、現代の日本社会の女性への風潮や待遇に対して涼しげに中指立ててる感じにスカッとした。 この本の主人公に自分を投影しなさそうな人が読んだらどう思うんだろう。全然理解できないのかな。
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