
卯月
@uzuki_books
2023年1月20日

冷たい校舎の時は止まる(上)
辻村深月
買った
かつて読んだ
感想
8人は、何かしらの複雑な感情を抱えています。それはありふれたもので、その中のどれかを経験したことのある人も多いはずです。
私は景子の生き方に親近感を覚えました。私も「死にたい」と思うことがあり、いつか死ぬために生きているところがあるからです。
この物語は、それぞれが抱える過去と向き合う物語なのではないかと感じました。それと向き合えた時、閉じ込められた学校から出ることができる。作中の時期が大学入試まで1ヶ月という頃なのも、卒業や入試という節目の前に抱えているものと向き合うためなのではないでしょうか。
