こよなく
@koyonaku
2025年8月31日

読み終わった
現在の日本の財政の特徴や問題点を、そこに至るまでの歴史やデータでわかりやすく説明してあり、スラスラ読めた。
戦前・戦中から続く勤労奉仕の精神が戦後の政策とも併さって、現在の自己責任社会、著者曰く「勤労国家」を作った、という話が興味深い。
著者は、財政は経済、政治だけでなく、その国の人々の意識やものの考え方をも映す社会の鏡だと述べていて、今の世の中に溢れる自己責任論が、昔から政策の流れとして自然な成り行きだと考えることも出来て面白い。卵が先か鶏が先かのように、財政(政策)が先か、日本人の考え方が先かって話にもなるけど。

