
離乳食
@munimuni
2025年9月4日

負け逃げ(新潮文庫)
こざわたまこ
かつて読んだ
人生のいちばん苦しい場面だけを集めた短編ばかりなのに爽快感がある、中学の頃、夜中に歌舞伎町のラブホに行くと言った親に置いて行かれてホストの看板の前で座り込んで泣いたことがあり、その時縋るように読んでいた。その時も今も、この本は私といっしょに苦しんでくれると確信している。今でも断片だけをよく読み返し、中学の心許なさ、不安定さ、純然とした感情に起因した苦しみを思い出し懐かしむ。
てか、もっと売れて欲しい。こざわたまこさんの本がどんどん文庫化されてほしい。