
ぽんぽこピッツァ2号店
@tamagodyeah
2025年9月4日

兄の終い
村井理子
読み終わった
読書記233
突然いなくなった家族の後片付けを綴ったエッセイ。うんうんわかる!となる話がたくさんあった。
いなくなった人のことを思い出して、文句言ったり笑ったりする、でもその瞬間にもその人はいないということがまざまざと見せつけられる。そんな瞬間の空気感がよく表されていた。
死というものは、悲しみをもたらすけども、遺された人は悲嘆にくれるばかりでなく、現実の手続きや生活を営まなければならない。その少し非現実的な時間の流れを読みながら体験した。
作者が許し、肯定しようと決めたことの勇気を想う。
