
碧衣
@aoi-honmimi
2025年9月7日

読み終わった
ネッシーや雪男にツチノコといった世界にいるとされる未知動物(UMA)を探究する著者はベトナム中部に棲息するとされる猿人フイハイ、奄美の妖怪ケンモン、旧タリバン政権崩壊後のアフガニスタン・カブールの平野に現れるペシャクパラングを探す旅に出る。
オカルトにはそこまで関心がない私からしたら悪戦苦闘しながら本気で未知動物を探している著者の姿は奇妙に映る。
「オカルト過ぎる未知生物は現実性を重視する堅実な私の好みではない」と言う著者に対しても、そもそも未知動物そのものがオカルトでは?と首を傾げたくなるがその辺は個人の線引きがあるのだろう。
現地の人々の未知動物に対する温度差が伝聞や体験のみならず、信仰からも来ているところやアジアの未知動物と米軍との関係は興味深いし、お馴染みの陰謀論まで出て来るのはさすがだと思った。
結局、未知動物はいるのかいないのか。そもそもそれを暴こうとすること自体が野暮なのではないかと悩みつつも探究への想いは止められない著者のバイタリティには素直に感心する。

