
ハム
@unia
2025年9月7日

宗教と暴力 激動する世界と宗教 (角川学芸出版単行本)
佐藤優,
松岡正剛,
池上彰,
石川明人,
高岡豊
読み終わった
松岡正剛さんと佐藤優さんのポジショントークを許さない鋭い切り込みに若い二人が戦々恐々としている様子が目に浮かぶ。
池上さんは安定の対応力、池上さんがいなかったら空気張り詰めきってしんどそう。
宗教と暴力というテーマがここまで裏表くるくると視点の転回があるとは。
暴力がどこに根差すものなのかは議論の立ち位置で変わるため定義も定めにくい。
宗教が普遍主義か否かのくだりも一筋縄にはいかない視点の提示は勉強になる。
松岡正剛さんが雑多な視点から話を振る最後のパネルディスカッションを見てると、専門性を持って語ることは重要なんだけど一面的な印象になりがちなのがよくわかる。
だからこそ若い専門家ふたりにキラーパスを出す松岡正剛さんの凄さが際立つけど、愛あるものとわかっても怖いだろうなあ。





