DaDa
@tub
2025年9月8日

零度のエクリチュール
ロラン・バルト,
沢村昂一,
渡辺淳
読み終わった
バルトを読むのは今回が初めて。
数年前に読んだ内田樹さんの「寝ながら学べる構造主義」の一章に書かれていて、思想の概要をそこで知った覚えがある。
①零度のエクリチュール
(文学論)
②記号学の原理
(ソシュールの記号学を下地にした記号論)
本書は以上の2部構成だけれど、後に出た新訳版は②が収録されていないそうだ。
構造主義の代表的な思想家の本はほぼ読んでいないが記号学の原理を読むと、記号学の知識・方法を道具立てとして、彼等が新しい地平(フーコーやレヴィ・ストロースの仕事などでみられる)を切り拓いていったのかが想像できる内容だった。
またその上で零度のエクリチュールを読むと、相互補完している向きもあり初読とは違った感触を得られるのも良かった。