サブロー "ラブカは静かに弓を持つ (集..." 1900年1月1日

ラブカは静かに弓を持つ (集英社文芸単行本)
読んでいる間、終始疲れる作品で、常にプレッシャーを感じました。話は重厚で、緊迫感に晒されているので恐怖心もありました。率直には読み終えた時にホッとした作品だったと思います。 チェロのイメージの重厚感を上手く乗り写したような文体で、文章としては読みやすく、また主人公には感情移入が比較的しやすかったです。ですが心が痛くも感じる文章でした。 音楽表現にはあまり深く踏み込まずスッキリとした印象です。 終わり方も独特ですが、強いて表現するなら「面白い」作品に仕上がっており面白い体験が出来たなとは思います。 満足は出来ますが、読む時の精神状況を選ぶ作品。考慮して挑んでいただきたいです。
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