ももり
@sgn228
2025年3月7日

これでよろしくて?
川上弘美
かつて読んだ
感想
読書日記
この本に出会うために、川上弘美を知ったのかなと思うくらい、自分にぴったりと合っていた。女性同士が集まって、喋りつづけるのは、結局のところ傷を舐めあいたいからなのだと思う。喋ることで発散し、顔を見合わせることで日常のやり切れなさを軽くする。本の中で展開されるガールズトークは、あまりにもリアルだった。誰かがこうと言い、ほかの誰かは違うと言う、共感もするし、別の角度からも話をする、そのラリーが心地よいのだと気付かされた。ほっこり話では決してないのだけど、川上さんの本はいつも人と関係を持つ意味を考えさせてくれる。

