
句読点
@books_qutoten
2025年9月10日

世界史読書案内 (岩波ジュニア新書)
津野田興一
東京都立西高等学校(都立御三家の偏差値トップ校)の世界史の先生がクラスで配っていた読書案内を元に書かれた本。
読みたくなる本がたくさんできた。
時々読んだことのある本が出てくるとよっしゃ!となる。でも8割は知らなかった本。
以下読書メモ。
・世界史を学ぶことの意義。
1.世界そのものを理解することにつながる、
2.世界史を学ぶことで、日本史もよりよく理解できる。
3.「今」を知ることにつながる。時間や場所をずらしたり、因果関係を理解する。
・全ての学問は「人間とは何か」という究極のテーマにつながる。
・歴史は暗記科目ではない。「なぜ?」という問いかけをなによりも大事に。「つながり」が見えてくることで単なる知識の暗記ではないダイナミックな、今につながるものとして歴史の面白さを知ることができる。
"自分の立場を絶対化することは、自分に対して盲目になることと同義です。それを賢明に避けるためには、自分を客観的に見る視点を持つことでしょう。それは他者の立場に立つということなのです。"p.98
"「面白いな」と思う瞬間とは、自分が当たり前だと思っていたことが、実は違う
側面を持っていることに気づかされて、自分自身が新たな視点を持ち、さらに社会や世界に対する新たな解釈を獲得する、知的な発見の瞬間だと思うのです。"p.169-170
"ぼくたちは歴史の連続性・継続性の中でしか存在できず、過去から自由になることはできません。だとするならば、過去から逃れて生きる、もしくは過去を知らずに生きるよりは、自ら過去をふり返り、世界の過去を知ることで、自分自身を知り、未来に向かってゆく知恵やエネルギーを引き出すことができるのではないでしょうか。"p.200


