ばぶちゃん "自閉スペクトラム症の人たちが..." 2025年9月13日

ばぶちゃん
ばぶちゃん
@babuchan
2025年9月13日
自閉スペクトラム症の人たちが生きる新しい世界 Unmasking Autism
今まで私が読んだ発達障害の人向けの対策系とは全然違って、ASDの自分がASDとしてありのままの自分を肯定して生きていく為の本。暗い気持ちじゃなく前向きな気持ちになれる本を求めてたから出会えて嬉しい。 ASD者も、ASDじゃない人も、きっとヒントになることがあるだろうし、ありのままの自分で心地よく生きるということはすべての人にとって大切なことだと思った。 最近自分の中にある特性への劣等感をゆるめたいと思っていた私にはぴったりの内容、タイミングでとても良かった。 著者はASDでトランスジェンダーで、作中にもASDでクィアな人が何人も出てくる。「私のASDはトランスであり、私のトランス性はASDなんです。〜全部がつながっているんです(88)」の部分、ASDでありクィアである私にはとても印象的で、衝撃も受けた。そして、後述も読みながら確かにそうだ、全てつながってるんだよなと思った。ASDでありクィアである私が心地よいと感じるものを選択している。 「ASD者はボトムアップで世界を処理」し、「非ASD者はトップダウン的」に「世界を理解する」(43)。これもなるほど、確かにそう考えたら分かりやすい。その通りだと思った。この他にも、周りの人に説明する為の言葉がたくさん載っていて、読んでいて自分のことを知って欲しい人に伝えたくなった。 載っているワークを行って、自分の価値観を認識し、周りに応えるための姿ではなく、私がありたい姿で過ごしたいと思った。もっと自分を信頼できるようになりたい。 ぼんやりとしたイメージだった「ニューロダイバーシティ」も「ニューロダイバース」もなんとなく分かった気がする。「マスキングの解除は政治目標である(333)」は印象的だった。求めてた内容が詰まっているこの本、ぜひいろんな人に読んで欲しい。
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