una
@_unabooks_
2025年2月10日

汝、星のごとく
凪良ゆう
読み終わった
また読みたい
心に残る一節
読書メモ
感想
読書日記
📖汝、星のごとく
👤凪良ゆう
🏢講談社
★★★★★
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▼あらすじ
瀬戸内の小さな島で育った高校生の暁美(あきみ)と櫂(かい)。
小さな島で暮らしていることやお互いの家庭環境に問題を抱えながらも、お互いを愛し、すれ違い、成長していく愛の物語。
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家庭環境やバックグラウンドは自分とはもちろん違うけど、自分の人生って何?私の未来は明るいの?と若い頃に悩んだ記憶が蘇ってきた。
恋愛中の感情や、環境が変わって少しずつ気持ちがすれ違い、その後の忘れられない気持ちまで思い出した。
両方の目線で語られていくのが、答え合わせ感ありもどかしさありで、読む手が止まらなかった。
恋愛の話ではなく「自分の人生」について悩み迷ったときに読み返したくなりそうな素敵なストーリーだった。
ティッシュ山盛り、数えきれないくらい泣いた。
序盤の高校時代の話が魅力的すぎるからぜひスピンオフ的な日常のストーリーをぜひ追加で書いていただきたい…笑
あと、暁美がやっているオートクチュール刺繍(リュネビル刺繍)について調べたけどすごく繊細で美しくて心を奪われた。
刺繍、趣味として手を出してしまいそう…。
凪良ゆうさんの本を初めて読んだけど、淡々と客観的にも見えて心が動かされるような表現や温度感がすごく好きだった。他の著書もぜひ読んでみたい。
▼お気に入り箇所引用
「自分の人生を生きることを、他の誰かに許されたいの?」
「私は仕事をしていて、それなりに蓄えもある。もちろんお金で買えないものはある。でもお金があるから自由でいられることもある。たとえば誰かに依存しなくていい。いやいや誰かに従わなくていい。それはすごく大事なことだと思う」
「悩み深い生き物だからこそ、悩みのすべてを切り捨てられる最後の砦としての正論が必要なんです」
「私にとって、愛は優しい形をしていない。どうか元気でいて、幸せでいて、わたし以外を愛さないで、わたしを忘れないで。愛と呪いと祈りは似ている。」
「わたしは愛する男のために人生を誤りたい」



