
駄駄野
@enmr310
2025年9月14日

鼻下長紳士回顧録(上)
安野モヨコ
ふと思い出した
何度も読み返してる
「変態とは、目を閉じて花瓶の形を両手で確かめるように、自分の欲望の輪郭をなぞり、その正確な形をつきとめた人たちのことである」
主人公のコレット同様、私も趣味で小説・日記を書いている。別に小説家に本気でなりたい訳でも、誰かの評価を得たい訳でもなく、内側に沸き起こる『何か』を形にしたい衝動に駆られて、なにか書いている。
ただその中で、「これが私の書きたいこと、思っていることなのだろうか」「体のいい言葉、安易な表現に逃げていないか」という壁にしばしばぶち当たる。
自分の中に『花瓶』があると思ってたけど、でももしかしたら無いのかもしれない。だけれど、本当はそんなもの、誰も最初から持っていなくて、何かを創ろうと継続していくうちに、それが自分の中の『花瓶』になっていくのかもしれない。
…と、なんかお堅い感想文になっちゃったけど、安野さんの描かれる女体が最高すぎるのでエロ目的で読んでも全然良いと思う(おいこら)