
まや
@maaaaa___ya
2025年9月15日

Fate/strange Fake(9)
TYPE-MOON,
成田良悟,
森井しづき
読んでる
読み終わった
「復讐に身を染めると、目的の為に原初の大望すらねじ曲げる……いや、復讐こそが原初の大望に入れ替わるんだ」
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いよいよ(偽物の)聖杯戦争も佳境。作者によると次巻で終わるみたい。どうなるのか全然予測ができない。
物語の終盤ということで、死地に向かうペアも多数。英霊もマスターも、契約者も同盟者も、そこで繰り広げられる「別れ」の言葉が心にくる。
とある人物の正体だったり、とある人物が表舞台に出てきたり。
読み進めると辛い展開が多いけど、それぞれ自分自身の目的や正義のために戦っている。「あなたにはあなたの事情が、私には私の事情がある」と言わんばかりに。
目的があってこの聖杯戦争に参加したにも関わらず、怨讐の炎に焼かれた結果、復讐こそが到達すべきことにねじ曲がってしまう。
復讐心が生きる力になることもあるのだと思う。ただ、囚われてしまうと目的を見失い、自分自身ではないものになってしまうのだとも思う。
あり方を変えられたあの英霊が行き着く先に、少しでも救いがありますように。祈るような気持ちで、最終章を迎えたい。