ワット "NPO支援組織の生成と発展" 2025年8月6日

ワット
@watt
2025年8月6日
NPO支援組織の生成と発展
「まちづくり情報センターかながわ」といえば、泣く子も黙る最もアクティブなNPOである、という時代を私は直接的には知らない。1988年の創設から、2023年の解散まで、特に初期に焦点をあてて歴史を追った著作だ。先駆的な市民活動支援を行っていた団体は各地にノウハウ提供を行っていったが、各地の自治体が公的なNPO支援センターを立てる中で、独自性や資金源を奪われて衰退していくさまが見て取れる。アリスセンターは結果的に、公立のNPO支援センター運営の流れに一度も乗らなかった。だから、つぶれたともいえる。組織維持の観点では失敗だったけれど、運動の意義という点から問題を考えたいものだ。  設立メンバーの一人・緒方昭義という人が、建築家で横浜の竹山団地を設計した人だということは初めて知った。水上に団地が立っていて、夏になるとそこで花火が打ち上ったりする。あの団地好きなんだよな。学生運動(新左翼系)、生協運動、ローカルパーティーの流れなどと密接に結びついてできていた、市民運動の時代はダイナミックで面白かった。いまだったら、どんな広げ方があるんだろうか。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved