ゆかこ "地名の魔力" 2025年9月18日

地名の魔力
地名の魔力
今尾恵介
関東近辺を中心とした、色々な地名の成り立ちが書かれている本。章が細切れなので、ちょこちょこ読むのにちょうど良かった。 意外にこの本は難読地名等はあまり扱っていない。よく聞くような地名や、何気ない地名が多く扱われている。 読んでいくと地名には、その土地、天候、文化、人の名前など、深く歴史が刻まれていることがわかった。八重洲が外国の方の名前が起源とは知らなんだ。 また、地名に対する日本人の信仰心、所謂「ゲンを担ぐ」姿勢というのも面白い。言霊、言葉の響きがもつイメージも、ある意味地名の魔力なんだろう。 最後だけ、「ハザードマップより土地の「古老」の話に耳を傾けた方がいいかもしれない」というのは、いや、ハザードマップもだろと思ってしまったが。(古老の話が不要なわけではないのだけど) 地名と密接に関わる駅や鉄道の話もたくさん出てきた。ブラタモリが好きな人は好きな本かと思う。
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