
数奇
@suuqi
2025年9月19日

妻を帽子とまちがえた男
オリヴァー・サックス,
高見幸郎
読み終わった
映画『レナードの朝』が好きなのでその原作者の本として気になっていた一冊。脳神経科医である著者が、患者のことをあえて「物語を語る」ような文体で記録したノンフィクション。正しくない表現かもしれないが、私にはこの本に書かれた患者たちがみなとても「美しい」と思えた。病気はあるときは障害になるかもしれないが、その病気によってわれわれには見えない世界が見えて、それらと向き合って生きていく姿はとてもたくましく、心を打たれる。名著とされる所以がよくわかった。



