

数奇
@suuqi
ぬいぐるみたちとカメと暮らしています
- 2026年4月10日
河合隼雄の幸福論河合隼雄読み終わったkindle unlimitedでサクッと読める本を探していて、河合隼雄が好きなので読んでみた。「しあわせ眼鏡」という題で連載されていた、1分程度で読める「幸福」にまつわるエッセイがまとめられた一冊。ちょっとした内容ばかりだがその中に河合隼雄の、物事に対する視点の豊かさが散りばめられている。すごく印象に残る・感動するというのではなく、ちょっと自分も視点を変えてみようかなと思えるようなライトな読み心地が良かった。 また、他の本で読んだ好きな一節が、この本からの引用だということを知った。 「幸福ということが、どれほど素晴らしく、あるいは輝かしく見えるとしてもそれが深い悲しみによって支えられていない限り、浮ついたものでしかない」 - 2026年4月8日
- 2026年4月7日
- 2026年4月7日
- 2026年4月4日
- 2026年3月24日
人間たちの話柞刈湯葉読み終わったあらゐけいいち先生が表紙を描いていて気になって読んだ。ポストアポカリプスやディストピアやファーストコンタクトや系外文明といったSFをとてもライトな読み心地で描いた短編集。なかでも最もコメディ色の強い「たのしい超監視社会」が好きだった。オーウェルの『1984年』を日常アニメにしたようなノリが笑えたし、それでいてちゃんと深いテーマがある。オチも好き。逆に真面目な短編である「人間たちの話」もとても良かった。ファーストコンタクトって本来こういう地味なものだよねというリアリティと、並行して家族の話が描かれる、結局はどれも人間の話でしかないという切り口が好き。
- 2026年3月16日
- 2026年3月16日
- 2026年3月16日
物語の役割小川洋子(小説家)読み終わった小川洋子のいくつかの講演をもとに、物語が持つ役割について文字に起こされた一冊。 とても短くサクッと読める文字量ながら、一文一文すべてを心に刻みたいほど素晴らしい本だった。 物語は作家が一から発明するものではなくすでに存在していて、書かれることを待っている。それを作家は形に起こすのだという考え方がとても興味深く、それが実践的な物語の作り方と合わせて語られるので説得力があった。 こんなにも読みやすく簡潔に、物語というものの持つ力が文章にされていて、小川洋子の言葉選びの凄さにも感動する。
- 2026年3月12日
- 2026年3月11日
十角館の殺人 <新装改訂版>綾辻行人読み終わった超有名作品なのに全く内容を知らなかったので読んでみた。既に様々などんでん返しモノを読んだあとだと正直なところ衝撃は薄く、犯人もトリックも大体予想通りだったけれど、1987年にこのトリックを描いたのは凄いと思う。個性的な登場人物たちで読みやすく、分厚い本なのに二日で読み終わったほど読ませる内容なのは良かった。ただ、過去の事件にももっと何かあると思ったけどあまり深く関連しないのは残念だったな……。
- 2026年3月8日
- 2026年3月8日
- 2026年3月7日
暗い抱擁アガサ・クリスティ,中村妙子気になるアガサクリスティー完全攻略を読んで、メアリ・ウェストマコット名義の傑作として紹介されていたため気になる。あらすじを読むとネタバレになるとのことで注意したい。 - 2026年3月2日
失われた貌櫻田智也読み終わった話題になりすぎて賛否ある印象もあるけれど、個人的にはとても面白かった!シンプルに刑事ドラマ・ヒューマンドラマとしてのエンタメ性が読んでいて楽しい。一見関係なさそうな複数のエピソードが綺麗に回収されていく伏線の張り巡らせ方も秀逸で、「失われた貌」という標題のミーニングも上手い。 衝撃的なトリックやどんでん返しを期待すると物足りないと感じられてしまうかもしれないけれど、伏線回収とドラマ性においてとても良くできた警察捜査ミステリだと思った。
- 2026年3月1日
- 2026年3月1日
- 2026年3月1日
- 2026年2月25日
考察する若者たち三宅香帆読み終わった個人の感想よりも作者の正解を当てる「考察」が流行する令和。それが若者たちの「報われたい」という欲求によるものだという論旨がとても納得できて、最近感じていたモヤモヤが言語化されてスッキリ。 ……が、ただ好きなものを語りたいだけのこじつけっぽい引用が多いように感じてしまった(スキップとローファーの話しすぎだしカズオイシグロの引用ぜったい不要だし……)。読者層を意識してわかりやすくするためだとしても論旨からズレてるようにしか感じられず……そのオタクさも三宅さんの魅力か。この本に込められた熱いメッセージ性は好き。
- 2026年2月24日
まぼろしの小さい犬フィリパ・ピアス,猪熊葉子読み終わった小川洋子と千早茜の対談で紹介されていて、「空想上の犬を飼う少年のお話」というあらすじが気になって読んだ。 児童文学だけれど中盤に衝撃の展開があって驚く。結末が本当に素晴らしく、訳者あとがきにもあるように凡庸な作家なら少年が本物の犬を迎えてめでたしめでたしとしそうなお話を、一筋縄ではいかない展開を最後に挟むことで作品のテーマや感動を深いものにしている。 心情描写も繊細で、終盤の「少年は成長を見せられるか?」とハラハラさせる描写は凄い。最後のワンシーンは本当に感動的。小川洋子による解説も良かった。
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