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数奇
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@suuqi
ぬいぐるみたちとカメと暮らしています
  • 2026年1月6日
    人間たちの話
    人間たちの話
    あらゐけいいち先生の表紙で前から気になっていた、柞狩湯葉も最近気になる作家なので欲しい
  • 2026年1月4日
    子どもたちは夜と遊ぶ(上) (講談社文庫)
    ブルスカのフォロワーさんのイチオシなので気になる
  • 2026年1月4日
    エレファントヘッド
    一体どんな頭してたらこんな話を思いつくのか……というぶっ飛びまくった設定と、ドラッギーな描写や展開は最高に面白かったし、人をトリックの道具にしか思わないサイコパスっぷりも楽しく読めたのだけれど、どの推理もちょっと無理やりすぎるように感じてしまった。伏線回収が見事という感想もよく見かけるけれど、すべて推理のために都合よく用意された伏線としか感じられず(ミステリーなんて全部そうなんだけどそれにしても都合が良すぎると感じてしまい)推理バトル的なパートはあんまりのめり込めなかったかな……。ぶっ飛んだ作風や話のスピード感は大好き。
    エレファントヘッド
  • 2026年1月4日
    成瀬は都を駆け抜ける
    成瀬シリーズ完結編。どの巻も最後の話が良すぎて読後の爽やかさにすべて持って行かれてしまう。成瀬がこれまでの話で出会ってきた登場人物たちが集合しての大団円的ラストと、それでも成瀬の止まることを知らなさが描かれるキラキラとした終わり方がとても良い。達磨研究会とかyoutuberとかのくだりは正直あまり好きになれなかったしこれまでのシリーズでも微妙な話はあったのだけれど、終わりよければ全てよし、のパワーが全シリーズ共通していてまんまと楽しませられてしまった。
  • 2026年1月2日
    ギヴァー 記憶を注ぐ者
    ギヴァー 記憶を注ぐ者
    <同一化>による統制がされたディストピア社会を描いていて、最初はとても平和で良い社会のように見えるのだけれど12歳の主人公が役職につき世界の真相を知っていくことで歪みが明らかになっていく構成が面白い。読みやすく、一つ一つのシーンも印象的で没入感があり、続きも気になり、一気に読んでしまった。しかし、統制が遺伝子改良や投薬によって行われているリアルな設定があるだけに、世界の記憶を人々の代わりに引き受けて引き継いでいくギヴァーとレシーヴァーという存在の超現実的な設定にはやや違和感を覚えてしまう。オープンエンドな終わり方は好きで、読み応えはとてもある小説だった。
    ギヴァー 記憶を注ぐ者
  • 2025年12月31日
    サンセット・パーク
    サンセット・パーク
    年末滑り込み読了。オースターとしては珍しく複数の人物の視点が切り替わる群像劇的な形式。サンセット・パークにある廃屋に不法居住する4人の若者と、その周辺の人物たちが描かれる。オースターお得意の、生々しいほど人物の人生そのものを描写しきる筆致は見事で、その中にある破滅や人生のやり切れなさ、救いに振り回される物語性も面白いのだけれど、ほか作品では一人の人物を深く描くのに比べて多数の人物が描かれることで、一人一人に深く入り込めないところを個人的には感じた。群像劇的な話だと『ブルックリン・フォリーズ』の方が好きだなあと思ってしまう。しかし文章はやはり素晴らしかった。
    サンセット・パーク
  • 2025年12月29日
    ノルウェイの森(下)
    十代の頃に読んで以来20年ぶりの読了で、大人になった今でこそ見えてくる部分も多くて改めてブッ刺さった。すべての登場人物が抱えている深い孤独の描き方が上手すぎて、自分のことが書かれているのではと勘違いしてしまうほど共鳴してしまう。色んなことを思い出して胸が苦しくなるほどに。 単純に緑という人物が魅力的すぎて主人公との掛け合いを見てるだけで楽しいけれど、惹かれ合う二人に反比例するように離れていく直子が辛くて、改めて喪失感に打ちのめされた。 登場人物が何かしら欠けている人物ばかりでサブキャラに至るまで全員に魅力を感じる。特に今回の再読では年齢が近いレイコさんに強く感情移入した。名作。
    ノルウェイの森(下)
  • 2025年12月26日
    ノルウェイの森(上)
    十代のときに読んで以来20年ぶりに読み始めたら、主人公は今の自分と同い年だし、物語も20年前を回想する内容だし、さらに主人公は自分と同じ11月生まれだし、このタイミングで再読したことに運命を感じてしまう。当時はこの作品にすごく影響されたけれど今読んでもやはり面白い。文章が読ませる読ませる……。登場人物も本当に魅力的で、今だからこそ理解できる心情描写も多い。下巻の展開を覚えているからこそ上巻の微笑ましい内容が辛い。
    ノルウェイの森(上)
  • 2025年12月25日
    成瀬は信じた道をいく
    成瀬1巻を貸してくれた職場の人に面白かったとつたえたら2,3巻を即貸してくれた。2巻目を読んで、この作家の話を作る上手さが確信に変わる。様々な新キャラを描いて成瀬の一面を広げていくなかで、最後にやはり島崎との友情を見事に描いてくれて本当に清々しい。最後のこの話は今までの話の中でも特に素晴らしいと思った。1巻を読んだときより面白いと思えたのは純粋にこのシリーズ自体に惹かれ始めているからかも。
  • 2025年12月23日
    雷と走る
    雷と走る
    幼い頃、父の赴任でアフリカで暮らすことになった主人公が「ガードドッグ」として飼っていた「虎」と名付けた犬との回想。日本と違って治安が悪く犬の役割が大きく異なる国で、犬と人間の関係性の本質に迫るようなお話だと感じた。その思い出に引きずられ、日本に戻り大人になった今も愛を上手くつかめずにいる主人公の繊細な心の描写にも惹かれる作品だった。 ただ、主人公以外の人物が全員好きになれなくて、微妙にズレを感じて没入しきれないところもあった。恋人も少し怖く感じてしまうし、父親は勝手すぎるし、弟が保護犬を勧めてくるのも理解できず。家族のバックボーンがもう少し描かれれば違和感も和らいだだろうか。切なさや感動よりモヤモヤが残り、文章やテーマが良いだけに惜しいと感じてしまう。
    雷と走る
  • 2025年12月18日
    グラン・ヴァカンス
    夏、SF、セカイ系、エログロ……と、90年代オタクカルチャーの懐かしさを感じる。仮想リゾート地に取り残されたAIたちの残酷すぎる行く末、存在しない記憶への郷愁、設定された自己への執着や復讐といった熱いテーマと、グロテスクながら美しさも感じる映像的な描写が圧巻で、作者の創作への熱量がこれでもかと詰まっている。しかしその熱量が詰まりすぎて、正直やや胸焼けした。ポエム的な癖の強い文体も苦手で、難解さもあってハマりきれない部分もあり、ちょっとついていけないかも、と思うところも多々あったが、読み終わってみると凄い作品だったなあという満足感もある。
    グラン・ヴァカンス
  • 2025年12月10日
    ラテンアメリカ怪談集
    ラテンアメリカ怪談集
    ラテンアメリカの怪談アンソロジー。怪談というよりは奇妙な幻想文学という感じで、幽霊譚や魔術めいたお話、中にはコメディタッチなものもあって面白い。難解な話もあるため、どうしてもわかりやすい話ばかりを気に入ってしまうところはあるのだけれど、パニックホラー然とした「火の雨」、コメディタッチの「吸血鬼」、世にも奇妙な物語風な「魔法の書」、あれこれ想像が膨らむ「奪われた屋敷」、安部公房的なシュール短編「波と暮らして」、ブラックユーモア全開の「ミスターテイラー」あたりが好き。「大空の陰謀」もSF的なお話で面白かった。
    ラテンアメリカ怪談集
  • 2025年12月9日
    うわさとは何か
    「うわさ」や「デマ」はどのようにして広がるのか。テレビが無かったような時代からSNS社会まで、実際に広まった噂を挙げながら具体的に分析する一冊。自分も聞いたことがあるデマや都市伝説も多く紹介されていて「あったな〜そんなの」と懐かしい気持ちにもなる。 10年ほど前の本なので東日本大震災以後の話が多いのだけれど、最近でもコロナ禍はデマが乱立していたり、今でも考えさせられる部分が多い。このようなデマへの対策として「曖昧さへの耐性をつける」ことの大切さを説く結びがあり、肝に銘じた。曖昧である状態に耐えきれず安易な結論に飛びつくから間違った情報を広めてしまう。曖昧なものは曖昧なまま情報を受け入れ、長期的に正しい情報を取り入れる努力を忘れずにいたい。
  • 2025年12月8日
    プラスティック
    プラスティック
    最近ミステリーにハマった友達が絶賛していたので読んでみたら、面白すぎて二日で読み終わってしまった。最高!!常に謎が謎を呼ぶ展開もさることながら、読者に「こういうことかな?」と推理の余地を与えるよう少しずつ情報を提示していくのも上手くてずっと飽きない。読みながら「なるほどこういうトリックね〜」と予想させつつちゃんとそれを上回る展開、あらゆる謎が綺麗に解決されていく終盤、そして辿り着く最後のページは鳥肌でした。美しすぎる構成、美しすぎるラスト。ブラボーです。
    プラスティック
  • 2025年12月6日
    一億年のテレスコープ
    春暮康一の他作品が好きだったので初の長編にとても期待して読んだ。宇宙に憧れて天文部に入りその道を進む主人公の、想像を遥かに超える壮大な宇宙への進出が描かれる前半のワクワク感、そしてラストの壮大すぎるタイトル回収は圧巻だった。しかし、正直なところ難解さと壮大さについていけずハマりきれないところもあった。話の大筋はわかるのだけれど、詳細な部分はずっと置いてけぼりにされてしまい、さまざまな地球外文明とコンタクトをただ重ねていく中盤は退屈に感じた(アイデアの一つ一つは面白いのだけれど)。個人的には一つのアイデアを突き詰めていく短編の方がこの作家の作品は好きかもしれない。
  • 2025年12月1日
    成瀬は天下を取りにいく
    周りの読書好きも面白かったと言っていて、普段は話題作を読まない逆張りな自分でも気になっていた一冊。前半はあまり面白さを感じられなかったのだけれど、読み進めるほど魅力に気づいていき最後には爽やかな読後感があった。成瀬という突き抜けた主人公を、話ごとに語り手を変えて様々な視点から描いていき、そして最後に成瀬の内面を描く視点という構成もうまい。成瀬はぶっ飛んだ行動をとる人間でありながらも情に厚く、自分のせいで友人に迷惑をかけているのではと悩むような一面も持ち合わせているところが好感が持てる。しかし、コロナ禍という設定や、固有名詞をバンバン登場させるようなリアリティラインを敷いておきながら成瀬のキャラクターが漫画っぽすぎるミスマッチさの違和感は拭えなかった。せめてどうして成瀬がこういう性格になったのかというバックボーンがあるだけでも違ったように思うのだけれど(もし続編で描かれるとしても後付けに感じてしまう)。
  • 2025年11月29日
    笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE
    個人的に『すべてがFになる』より好きだったかも。理系本格ミステリとして、「不定であること」「定義すること」といった数学的な哲学の魅力に溢れたテーマ、ストーリーだったように思う。オリオン像を消すマジックは予想通りの仕掛けではあったのだけれど、事件については最後までわからず、手に汗握る展開に夢中になって読んだ。犀川、萌絵の関係や会話も微笑ましくて、素直に面白いミステリー作品だった。
    笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE
  • 2025年11月25日
    クララとお日さま
    クララとお日さま
    「AIが語り手」という小説を、信頼できない語り手の名手カズオ・イシグロが書いてつまらないわけがなく、やはり本当に素晴らしい作品だった。ロボットの少女・クララが病弱な女の子・ジョジーの家に買われていくというあらすじ自体は普遍的かもしれないけれど、AIの一人称視点で描かれる文章表現の緻密さは、この作家にしか到達できない領域の筆致だと思わされるほどだった。一切説明されない世界設定を登場人物たちの会話から読み解いていくとディストピアが垣間見えてくる点も、想像を膨らませられて面白い。2025年に読んだ本の中でもベスト級に良かった。
    クララとお日さま
  • 2025年11月17日
    ムーミン全集[新版]1 ムーミン谷の彗星
    自由すぎるキャラクターたちの破茶滅茶な話で面白かった。発表順的にはこれがムーミンの第一作にあたるらしいけれど、スニフってこんな主人公級のキャラクターだったのか。スニフは情けない奴だけど、子猫に対して誠実な気持ちを持っていたり憎めなくて愛おしいキャラだった。登場するモチーフや展開の発想がいちいち面白い(竹馬で海を渡るとか、すごい発想)だし、地球滅亡の危機にありながらどこかのんびりしているのも微笑ましい。 イラストは言わずもがな素晴らしく、楽しい一冊でした。
    ムーミン全集[新版]1 ムーミン谷の彗星
  • 2025年11月16日
    はてしない物語
    はてしない物語
    本の中に入り込むまでの展開が面白すぎて夢中で読んだのだけれど、その後に主人公・バスチアンが嫌な奴になっていく展開が辛くて、最終的にもあまりバスチアンの反省を感じられなかった点は残念…。アトレーユ寛大すぎる…。 個人的には『モモ』を読んだときほど刺さらなかったけれど、個々のシーンやキャラクターはとても印象的だし、後半に出てくるモチーフはどれも人生の何かに置き換えられそうで、読み返すたびに新たな気づきがありそう。バスチアンが最後の記憶と引き換えに望むものと、忘れられた夢が堆積する場所で一枚の絵を探すシーンがとても好きで、終盤の展開は素晴らしかった。子供のときに読んでいたらかけがえのない一冊になったのだろうな。
    はてしない物語
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