kasu. "([ん]1-15)夜更けのお..." 2025年9月19日

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@11uyksm
2025年9月19日
([ん]1-15)夜更けのおつまみ (ポプラ文庫 ん 1-15)
初のデジタル図書館(デジ図書)利用✨️ 記念すべき1冊。 有名作家さん➕noteで開催したコンテスト大賞受賞作品(計32名)による酒とつまみに関するエッセイ・アンソロジー。 美味しそうなおつまみたちにお腹を空かせながら読み進め、作家さんたちの日常を覗けたような気にもなり、素朴な食材に親近感。各短編の最後に挿絵が入っていて、おつまみのレシピまで載っていたりいなかったり。 ☆俺の生ハム/東山彰良 生ハム大好きな私、一発目からこのお話でヨダレが止まらなかった。自宅で作る生ハムレシピまで載っていて作りたいと思ったけど、残念ながら『食中毒が怖い』の気持ちが勝った…。「わたしのおつまみはまさに食って良し、造って良し、語っても良しなのだ。」すっごく納得の一節。 ☆タジン鍋/西川美和 「デニーズのビールで十分だ。」とか「見栄え、絶望的。がうまいです。間違いなく。」は凄く親近感だし、名言でもある。作家さんたちの酒とおつまみって、さぞかしお金が掛かって居るんでしょうね。と勝手に僻んでいた私だけど、全然そんなことなかった。2500円のコースランチよりも、前の晩タジン鍋でごったごたに火を通した食材たちを温め直し、お弁当に詰めて持っていって隠れて食べる(見栄え絶望的だから)ランチの方がうまい。と言う彼女のエッセイがお酒もおつまみも人柄もとても魅力的でした。 ☆野菜でビールを/田中啓文 「寝静まっている嫁と子を起こさないで済む…という超簡単なアテはないものか。」これがすっごく共感。レンジを使うとうるさいし、ガサガサパリパリカリカリ音が鳴るお菓子系もちょっと…。いかに音が出ず、洗い物が出ず、楽に美味しくお酒も楽しめるかが重要なので読みながら、『わかるぅ〜』が連発だった。おまけにこの方、某フライドチキン店のコールスローが好きとか。これもまた『わかるぅ〜』 ☆おばあちゃんの洋風揚げ餃子/美村里江 お酒を飲めない人目線の酒とおつまみに関するエッセイ。これがまた面白かった。旦那さんも飲めないから夫婦で晩酌とかはしないけど、おつまみは大好き。帰宅した旦那さんに冷えたグラスとビールを運び、ものの数分で美味しいおつまみを2.3品提供するというシチュエーションに憧れているらしいけど、これもまた共感。そして何よりこの方、女優さんの元「ミムラ」なのが驚いた。 ☆私の育てた冷蔵庫/オカヤイヅミ 「飲み続けたい」≒「複数のつまみをちょっとずつ食べ続けたい」これがまたしても共感。ダラダラと飲んでダラダラと食べ続けたいから、ガッツリのご飯中の晩酌はちょっと違う派の私。お酒が良くなってまだお腹が空いていたら〆にガッツリご飯が欲しいけど、お酒を飲まない人しか周りにいないから理解されない。理解者がここに居た!と嬉しくなった。 ☆夜ふけ、大豆の活躍/久住昌之 長野の醤油豆が登場して大歓喜。私も大好き!!ご飯にも合うし、そのままでも美味しいし、キュウリにも合うし…最高の調味料&おかず!食べたくなってヨダレが止まらなかった。
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