
いっちー
@icchii317
2025年9月21日
国家がなぜ家族に干渉するのか
伊藤公雄,
本田由紀
ちょっと読んだ
取り急ぎ、「現状に対するごく粗いデッサン」にすぎないとされている序章を読んでみると、法律であっても内容の合理性がなかったり、全方位的に介入してたりするんだなー、国のための法律なので暗に別の理由が秘められてるってことかー、と思った。
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序章概略
・家族のあり方の規定について、日本の現状を問題視する理由
①形式の強要性(家族の内部に踏み込んだ特定のあり方(例えば「家族は互いに助け合わねばならない」とか)を定めようとしている)
②内容の非合理性(例えば「婚姻は両性の合意のみに基づいてなされる」の「のみ」って必要?とか)
③実施方法の全域性(家族や個人をとりまく地域コミュニティなどを総動員して直接的に介入することで、逃げ場がない状態を作り出している)
背景→子どもへの注目。家族と子どもを矯正し、国家に貢献するよう仕向けたい
態度や資質という言葉が教育政策上のキー概念に据えられた=政府が望ましいと定めた振る舞いや心構えを、従来よりも強力に要請されるようになる。
(これについては、たとえ成績が良くなるよというインセンティブがあってもお利口な態度を取らない生徒が多いように、コントロールできる領域は作者が思ってるほどは多くないと思う。ただ、昔は反抗できるのが普通だったけど、今は本当にそうでもなくなってるのかもしれない、分からないけど。)
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これがデッサンなのであれば、完成の絵を見たいわけでもはさそう。なんかもう少し柔らかいところの方が、関与している部分が大きい気がする、それこそパノプティコン的な、内面化してしまってるような。
これも一旦は信田さよ子さんの本とかで、自分の気になる領域は満足しそう。