Rie
@readrie
2025年9月21日

パーク・ライフ
吉田修一
読み終わった
@ 待合室
出版区の朝井リョウおすすめで図書館で借りた。
少し不思議なきっかけで認識した人となぜかまた公園で出会いそこから会うようになる男女の話。
主人公は知り合いの夫婦(2人ともいない)の家にサルの世話をお願いされ度々そこで過ごしているが、その生活の描写がなんとも可愛らしさがあるというか人が生きている様子を上から見ているような人間の生活の豊かさを感じた。雑貨屋に行って店主とささやかなやりとりをしたり、夜眠れなくて疲れるまで歩いたり、そしてその多くにサルを肩に乗せている。
最後の終わり方がハッとさせられた。
人と何かのタイミングや偶然が重なり交差する時もあるが、本来は別々の方向を向いている。そんなひとときの人との交流と、それでも過ぎ去ってしまうことを肯定しているように受け止めた。

