
森々
@mori_hkz
2025年9月23日

High and dry(はつ恋)
よしもとばなな
読み終わった
14歳の主人公の初恋。
この作品の好きなところは、20代の男性と14歳の少女の恋愛、というより、人と人が心の深い部分で惹かれあう過程であるから性愛を含まず清々しく道徳的にハラハラせずに読めるところ。
少女の初恋の真新しさと葛藤や大人の関係の難しさ、親との関係の変化が瑞々しく、輝いて描かれている。
14歳にしては達観しすぎで周りが見えすぎているよな〜とは思った。自分とは大違いだ笑。
途中ででくる半分植物室のカフェは同著者の「ジュージュー」出でくるカフェかな?
この本で一番好きなシーンが少女と男性が日帰りで男性の母親の家へ行くくだりで、男性が実は悪いやつだったらどうする?との少女の問いかけに対し、少女の母親が「ぶっ殺す」と言ったところ。
よしもとばなな作品は優しくて温かかくてキラキラ輝いているけど、攻撃的なほど生命力に富んでいて綺麗で終わらないから大好き。

