
花木コヘレト
@qohelet
2025年9月21日

詩とはなにか
吉本隆明
読み終わった
図書館で借りた
評論・論考
三割もわからなかったけど面白かったです。
吉本さんは、うまく詩が書けると、充実感と空虚感の二つに襲われると言います。この、詩人の感覚、が私には貴重な証言でした。つまり、吉本さんは詩人として詩を書いている、という当たり前のことが腑に落ちました。
私の場合は逆で、漫然と詩を書くことしかできない。 リルケが書いていたけれど、詩を書くから詩人になるんじゃなくて、詩人が詩を書くということです。この立場ですね、自分が芸術家とは思えない、というのとは逆の立場ですね。
結局、詩から逃げてちゃ詩は書けない。自分が書くのは上手かろうが下手だろうが、詩だ、という信念ですね。これが詩を立たせるのかと思いました。だから、私みたいな下手な人ほど、この信念が必要ですね、俺が書いているのは詩だぞ、という。
これは別に人に説明する必要はなくて、自分の中でそう思っていれば良いですね。それだけのこと。実に大切なことです。


