
読書日和
@miou-books
2025年9月25日

歪んだ波紋
塩田武士
読み終わった
「誤報」にまつわる5つの物語。
「黒い依頼」一一誤報と虚報
「共犯者」一一誤報と時効
「ゼロの影」一一誤報と沈黙
「Dの微笑」一一誤報と娯楽
「歪んだ波紋」一一誤報と権力
鈴木保奈美さんの本に纏わる番組で紹介されていて気になって、図書館で借りてきました。
5つ別々の誤報(捏造もあり)に関する短編かと思いきや、登場人物があとでそれぞれ繋がる長編。
どこで切り取るか、どの視点で見るのかで情報って意味が変わってくる。普段接している情報も、悪意を持った捏造、悪意はないけどいつのまにか虚報となってしまった情報が入り混じっている。新聞は他のメディアより公平、正確と思い込んでいる自分と、やっぱり情報に踊らされているかも?って読み終わった今、ニュースを目にする際に自信がない。怖い。
最後のお話、え?ここ乗っちゃうの?って突っ込みたい気持ちと、とくダネ出したい記者の焦りと、虚栄心?と、いやいやいや、ってツッコミで一人ジタバタ。今も悶々としつつ、「浅瀬に留まるな」。


