
かいわれ
@iskaiware
2025年9月27日

読み終わった
途中から流し読みだったので1時間程度で読了。
全体的に浅さを感じないでもなかった。
拡大自殺の具体例の分析になると「〜ではないのだろうか」という語尾も多く、各種事件報道などを元に精神科医である著者の見立てを盛り込んだ内容と受け取った。
各章の内容は、以下の本と紐づけて読めると感じた
第一章・第三章の大量殺人や警官による自殺は各事件のノンフィクション
第二章の自爆テロは大治朋子の「歪んだ正義」や「人を動かすナラティブ」
第四章・第五章の親子心中・介護心中は「近親殺人」や「ルポ虐待」などの石井光太の著書
刊行当時に評判になっていた記憶があるので、相模原障害者施設殺傷事件から1年の時期に、他責傾向にある道連れ殺人を収集し、「拡大自殺」と定義づけたことに価値があったのだろう。
また、上で挙げた本も、本書の刊行後に書かれたものもある。他の著者が本書を契機としてより深い分析に踏み込めたのかもしれない。
旬を過ぎた2025年の今読んだことが読書体験としての価値を下げてしまったようにも感じる。
読みたい本はタイムリーに読まなくては…