まいける "心の中にもっている問題" 2025年9月27日

心の中にもっている問題
長田弘さんの新しい詩集を図書館で見つけた。 お気に入りは 虫歯 本(1)(2)(3) 砂時計の砂の音 「砂時計の砂の音は、繰りかえすうちにますます早く過ぎてゆくようになる日月、一人のわたしのもつ時間の音だ。」 何より最高は、「失くしたもの」 「言葉が 手わたすための言葉だった 他の人びとにむかって 一字ずつ書く ガリ版印刷という 手の文化があった」 鉄筆で蠟引きの原紙に丁寧に 力を込めて緊張して書いた。 ああいつでも直せるという発想が入り込む余地のない言葉は、きっと自分にも相手にも刻みこむ言葉。 単なる郷愁ではない。 「一画一画正確に」書いた言葉を使って 人に伝えたい。
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