まつり
@matsuri
2025年9月27日

朝のあかり
石垣りん
読み終わった
石垣りん 朝のあかり
石垣りんのエッセイを初めて読んだ。
詩しか読んだことがなかった。
石垣りんの強さと、文章を書く覚悟にとても憧れを抱いた。
今までの人生の中で"憧れ"が分からなかった。誰に憧れるか?という話になった時に、いつも答えられなかった。
それは自分のなりたい人物像が見えていないみたいで、とても出遅れていて、不安定なことのように思えていた。最近ではそんなことも、ぼんやりアバウトに捉えていたのだけれど、"憧れ"とはこういうことなのかもしれないという感情を覚えた。
私は石垣りんにはなれない。
この本を読んでそう思った。そう思ったけれど、それと同じくらいに今まで以上の憧れを抱いた。
石垣りんの視座。
ただの諦めが故の客観性だけじゃない、自分の目で見て、感じて、思い出して、立っているだけでなく、腰掛けたり、仰向けになったりしている気がした。石垣りんのような文章が書けるか分からないけど、自分の言葉がほしいと思った。