
あおい
@booklover_aoi
2025年9月21日

パリの砂漠、東京の蜃気楼 (ホーム社)
金原ひとみ
読み終わった
Kindle Unlimited
@ 自宅
2025.9.21読了。
金原ひとみさんは芥川賞受賞の『蛇にピアス』しか読んだことがなく、今どんな感じなのかな?とエッセイを読んでみることにしました。
一言で言うなら「高感度受信アンテナを持ってる」人だな、と思いました。
自分にも周りにも感度が高い。
一見世間にそれらしく擬態してるけど、自分らしく振る舞うことを抑制しているからとても生きにくいんだろうなぁ、と思います。
ただ、おそらくこの生きにくさ、息苦しさを小説にすることが生活の糧になってるのだろうと思うので、なんだか身を削って私生活を私小説にして作品を書いた明治や大正の文豪たちみたいだなと思いました。
文字にすることで頭の整理をしつつ、物語の中で気持ちを昇華させたりして、実生活とのバランスを取っている感じ。
役所での世帯主の話は私ももやっとするだろうなと思ったし、時々描かれる夫の行動にももやもやしました。
調べたら昨年離婚されてるようなので、今後の作風が少し変わりそうな気もしてます。
どんな小説を書いてるのか気になるので、最近の作品を読んでみようと思います。





