素潜り旬 "ソングの哲学" 2025年9月29日

ソングの哲学
ソングの哲学
ボブ・ディラン,
佐藤良明
《ファッグスのレコードを買うことは、サン・ラのレコードを買うのに似ている。一体何が入っているか予測がつかない。そのレコードが、彼らなりに、滑らかな音楽をやっていることもある――滑らかといっても、演奏を始めるのと終えるのを同時にやるようなバンドをスタジオ録音した限りでだが。別のレコードを手にすると、こちらはまるで、ホウキの柄の先にトマト缶のもしもし電話をつけて録音したみたいに聞こえる。》 ボブ・ディラン『ソングの哲学』 『タランチュラ』含め、ボブ・ディランみたく書きたいと思うことは多々あり、いまそれを実践する段階にきている。今度発表される文章がそれだ。 あの「ヴォラーレ」が「サイケデリックな幻覚ソングの第一号だったかもしれない。ジェファーソン・エアブレインの〈ホワイト・ラビット〉より十年は早い」とか面白い記述がたくさんあるのが『ソングの哲学』。ホワイト・ラビットはハンター・S・トンプソン原作『ラスベガスをやっつけろ』で爆笑シーンがあり、ベニチオ・デル・トロ演じるドクター・ゴンゾーが浴槽でビッチャビチャのバッドトリップをする。
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