
ヒナタ
@hinata625141
2025年9月30日

文章教室
八木義徳
読み終わった
1983年に始まったあしかけ6年間の連載がその10年後の1999年に単行本になり、さらに26年後の今年、文庫になった。著者もすでに亡くなってる。この本を復刊したかった編集者さんがいるのかな。文庫化に至ったストーリーを知りたい。
でも実際に今読んでもすごく面白い。文章教室というより、連載時のタイトル『名文鑑賞』のほうがしっくりくるかな。
『雪国』の冒頭「夜の底が白くなった」という一文を引き、「これは説明ではない。表現である。」と、雪国育ちの自分がたどり着けなかった表現に悔しがる一番最初の文章がとても好き。この著者、八木義徳の文章も名文だと思う。

