舳野
@henomohe
2025年9月30日

ふつつかな悪女ではございますが11 〜雛宮蝶鼠とりかえ伝〜
中村颯希,
ゆき哉
読み終わった
遊郭ものは結構多いけれど、今回はきれいごとなしのダークな部分を書いてくれたのは少女向けなのでよかったな。
ラノベだと男に買われることを深い傷として書くのを避けているというか負の部分を病気だけに焦点を合わして本質的にキツい部分はさらっと流すように書く人が多い。散々叩かれたべらぼうだけど前半ヒロインの遊女が客に弄ばれている生臭いシーンをいくつもいれていて売春行為自体には憧れさせないようにしている。この本ではそのシーンそのものは少女向けなので書いていないがどれだけ屈辱的なことか苦痛であったかをしっかり当事者にいわせてるのがよかった。
完全にできあがってる土と火はさておき、今回は清佳さまと幼馴染みの巨大感情に胸きゅん。身分の差を越えて育んだ友情、美しくあれさもなくば死ねとかいう過激な誓い、すれ違いながらも惹かれ合う魂。
え?どこかの王子? 知らん。
誰と誰が公式にどうこうなるか段々わかってきたけど二名ほど不穏なのが残ってるのが気になる。
