キラキラのつめ
@polish_pink
2025年10月1日
サブマリン
伊坂幸太郎
読み終わった
家庭裁判所調査官の陣内は、どんな加害者少年にも先入観を持たずに接している。
他人が気を遣って言えないことでも平気で言っちゃうし、ズカズカと人の心に踏み込んでいくけど、それが相手にとって思いもよらない救いの手だったりして目頭が熱くなることもある。
でも陣内さんは言葉で相手を救いたい!なんて全く思ってなくて、人を救った後でもあっけらかんとしている。
かくして陣内さんは「迷惑だけど唯一無二のカッコいい人。迷惑だけど。」という人物に仕上がっている。
自分の周りにもこんな人がいたらいいのに、いやでもやっぱり嫌かも、と思わせてくれる。この痛快さを経験してほしい。

