
ミツル
@log_8
2025年10月5日

生のみ生のままで 下
綿矢りさ
読み終わった
借りてきた
逢衣と彩夏、二人の愛を真正面から祝福する人が作中にいないのは、ちょっと、寂しかった。それこそ、逢衣の親友である真奈美が、二人に面と向かって「よかったね。」という場面があって欲しかった。
それはそれとして、彩夏と外圧で離れ離れになって、数年後に再会が叶って結ばれるまでの逢衣が頼もしくて、いじらし過ぎる。
とりわけ、自分のツボになる彩夏の仕草で自らを訓練し、満足する様には、少しの可笑しみと哀しみがあり、印象に残った。