
スターガール
@yesor_yes
2025年10月3日

ぼくはきっとやさしい
町屋良平
読み終わった
「『ゴメン、おれ、ハイパーセンチメンタルで、いま……』/こわごわと冬美の顔をみる。ほほえんでいた。『センチメンタル?』『季節が……、夏が溶けた。ぼくの手のなかで、ビックリする……』」 「しかしそれには、何度試みても仕損じる。はじめて冬美をみつけたあの日を出発点に、過去へ未来へ記憶を補完しながら綴られるぼくのテキストと、書くという行為が並行してちょうどぼくという記録になる。片方では足らない。」「しかし書いたものも書きなおしも、永遠に実感を結ばない。なんど語彙を取り換えても、なんど一文を入れ換えても。間違っていたのは実感とことばのかんかいではなく、ながれそのものだったからだ。」

