Mika
@tao_rs_
2025年10月4日

100まんびきのねこ
いしいももこ,
ワンダ・ガアグ
かつて読んだ
「100まんびきのねこ?ねこがいっぱい出てくるのかなあ〜」なんて軽い気持ちで子どもに読み聞かせた結果、なかなか皮肉の効いた結末が待っていて苦笑いした思い出がある。
読んだのは数ヶ月前だけど、この教訓がじわじわと効いている。
人間は攻撃されると、自己防衛のため反射的に攻撃で返してしまうものだと思う。
勝ち負けの世界観でいるうちは特に、「やり返さなきゃ負けだ」みたいに攻撃の応酬になりがちだ。
でも、そもそも誰か他人を攻撃してしまうのはその人の心の問題であって、こっちがわざわざそれを受け取ってラリーしてあげる必要はないのだ。
そもそもそんな世界観から距離を置く生き方が、シンプルに賢い生き方なのだと気付かされるお話だった。
サーブ打たれても全スルーでいいのだ。
穏やかな笑顔で全スルー。
そのサーブをレシーブしちゃうから試合開始のゴングが鳴っちゃうのであって、そもそもその鐘を鳴らさなくてよいのだ。
そんな在り方は「赦し」にもつながると思う。
いつまでも自分の中に「怒り」や「不安」を抱えていることは、自分を幸せにはしない。
相手や社会や状況が何か変わるのを待たなくてよい。
今すぐにでも自分をその「怒り」や「不安」から解き放ってあげることができる。
相手も社会も、自分が怒ったり不安になったりしたところで変わるわけではないのだから、結局"ほねおり損のくたびれもうけ"になってしまう。
変わらない状況(相手や社会)に対してはただただ「調和が訪れますように」と祈りを向ける。攻撃の反応で返すのではなく、穏やかで静かな反応で対応する。
そんな在り方生き方が、「エメラルドタブレット」にも記されている賢い生き方につながるんじゃないかなーという気づきに至った。
やはりベストセラー絵本は深みが違う!