
まめご
@mmg_86
2025年10月6日

青椒肉絲の絲、麻婆豆腐の麻
新井一二三
読み終わった
借りてきた
中国料理と漢字とそれらにまつわる中国のあれこれ。
著者は大学の教員で、授業中に横道にそれて話したくてたまらなくなる(のを泣く泣く諦めている)食べ物をめぐる話題について書いたとあとがきにある。
それは単に食べることが好きなだけではなく、言葉と料理には深い関係があるからという理由だそうだが(これは読むとよく分かる)、私が学生だった時、授業中に脱線していく先生の話というのは大抵面白かったので、この本を終始「へえー!」と言いながらぐいぐい読み進められたのは当然のことかもしれない。
そしてもう本当に読んでいるとお腹が空く。
何なら食後に読んでいても、書かれている料理を食べたくなる。
思わず食べたくなるような美味しそうな描写のある本は良い本、という持論が私にはあって、だから紛れもなくこれは良い本なのだった。





