にょろぞう "楼蘭" 2025年1月28日

楼蘭
楼蘭
井上靖
補陀落渡海のことを知りたくなり、紙の書籍を借りた。友人ありがとう 触れれば崩れそうなほどの歴史を感じさせる見た目だった。1968年出版ならそりゃそう。 表題含めた全12話の短編集。 補陀落渡海もさることながら、どの話も人ひとり(或いは一般国民)ではどうすることもできないような運命のようなものに翻弄され、飲み込まれていく無常感は言葉に出来ない。読了後は必ず上の方を向いて目を瞑ってうめいてた。 確か昔の小説を読む抵抗感を薄れさせてくれた作品。読んで良かった。 借りるギリギリまであの教科書に載ってた井上ひさしと勘違いしていたのは秘密。
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